朝の夢跡

小説

朝の夢跡 ワゴンのカナハ

オレはいつものように、水平に倒したワゴン車のシートで目を覚ました。ここはオレの家だ。今日は日当たりがいいな。うとうととまどろんでいると、助手席にカナハが入ってきた。だらりと下げたオレの左腕あたりに身体をねじこんでくる。好奇心旺盛な大きな瞳、...