小説

小説

朝の夢跡 ワゴンのカナハ

オレはいつものように、水平に倒したワゴン車のシートで目を覚ました。ここはオレの家だ。今日は日当たりがいいな。うとうととまどろんでいると、助手席にカナハが入ってきた。だらりと下げたオレの左腕あたりに身体をねじこんでくる。好奇心旺盛な大きな瞳、...
小説

いつだってオレはちょろい。中年男が書店で謎めいた女に惹かれた話

その女は異様だった。上から下まで黒づくめで、身体は細く、やたらと脚が長い。病的なまでに白い肌、唇には紫がかった暗い色のルージュをさし、大きなサングラスを着けている。顎のラインは極めてシャープだ。モデル…なのか?何者だ?「ねえ、店員さん。ちょ...