家系ラーメン渡来武…それは学大住民の魂が還る場所。

グルメ

2025年の4月。学大(学芸大学の通称)の住民に激震が走った。「渡来武(とらいぶ)のライスが…100円になってる…?」。もともとは無料で提供されていたライスが、コメ価格の高騰により、有料になったのだ。学大のインフルエンサー後藤ひろし(ひろぽん)さんのXをはじめ、学大住民のSNSでは驚きの声が上がり、オレの行きつけのバーでも「事件」として熱を持って語られた。

学芸大学の東口を出てすぐ、八百屋のボラボラ(写真奥)を左に入った場所に「横浜らーめん」の赤い看板が見える。その1階が渡来武だ

なお、渡来武は正式名称を「二代目 渡来武」といい、武蔵小杉に本店、自由が丘に支店がある家系ラーメンの店だ。学大の店舗は支店のひとつにすぎないけれど、先述のエピソードからわかる通り、近隣住民にとっての重要度は計り知れない。

あの濃い~味。特に二日酔いの日は、どうしても食べたくなるんだよな~。太るのはわかってるんだけど…というわけで、行ってきた。オレはいつもラーメン並(900円)とライス食べ放題(100円)の食券を買い、スタッフに渡すときに「麺を固めで」と伝える。罪悪感を減らすために、ほうれん草(100円)を追加トッピングすることもあるが、今回は純粋にジャンク味(み)を楽しむとしよう。

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着席から5分ほどでラーメンが到着。1分ほど前にごはんが到着しており、卓上のきゅうりの漬物を乗せてスタンバイ済だ。では、麺をひとくち。ああ、コレコレぇ~! やや平打ちの中太麺を噛むと、もちサクっとした食感が感じられ、小麦の香ばしさが広がる。そこにガツンと来る豚骨の旨味、しょうゆの塩味、まろやかな鶏油が一体となって、ミルキーとも呼ぶべき豊かな味を作り出す。

脂身が少なく、引き締まったチャーシューは、まろやかなスープとの相性がいい。柔らかなほうれん草は適度にスープを吸って独立した一品と化し、清涼感をもたらす箸休めとしても機能する。そして、のり(海苔)だ。オレはのりをスープに浸し、溶ける寸前に引き上げてライスにオン。たっぷりとスープを吸ってくたっとしたのりは、固めに炊かれたライスによく絡み、磯の香りと相まって、最高のおかずと化す。

別の日に撮影した麺上げ。麺はやや平打ちでつるもちサクっとした食感。なお、写真はほうれん草をトッピングした状態

飽きたら、豊富な調味料で味変もいいだろう。まずは、白こしょうといりごま。続いて、すりおろしたしょうが、にんにく。う~ん、やっぱりにんにく、イイ。背徳感がプラスされて、よりウマく感じるのが不思議だ。そんな感じで夢中で食べ進め、いつも小声で「うまかった~」と言いながら店を出るのがいつものパターンとなっている。

卓上にはすりおろしたにんにく、豆板醤、しょうが、酢(?)、いりごま、こしょうなどの調味料がズラリ

なんだ、家系ラーメンってだいたいそんな感じでしょ? とおっしゃる方がいるかもしれない。だが、それだけんじゃないんだ。あの荒々しい旨味とスープを覆うアブラ、固めのごはん、プレハブ小屋みたいな簡素な店内…。渡来武を思い浮かべると、気分が上がるというか、ちょっとほっとするというか。その存在から、言葉にできないパワーをもらっている学大住民は多いはず。

炭水化物過多ゆえか、食べたあとは身体が少しだるくなるのはわかってる。でも、そこを押してでも食べたい中毒性があるんだよな…。どうしても戻ってきてしまう、心のふるさと。その意味で、渡来武は学大住民の「魂が還る場所」といえる。

【店舗情報】

二代目 渡来武(学芸大学店)

住所:東京都目黒区鷹番3-1-9

営業時間:11:00~00:30

定休日:不定休

席数:カウンターのみ9席



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