人気店なのに…なぜ客を無視するのか? あの日、ひとり飲みで味わった静かな嫌悪

コラム

飲みにいくなら、やはり客をしっかり見てくれる店がいい。先日の一人飲みで立ち寄った都内の居酒屋で、改めてそう思った。その店は、町では有名な店で、混雑していた。ただ、スタッフがひたすら手元の作業だけやっていて、びっくりするほど客のことを見ていない。なんだか気持ち悪いな…。

しばらく飲んでいたところ、隣のカップルがドリンクを2人同時に注文。その後、女性にだけドリンクが来て男性には来なかった。来てないよなぁ…と、オレの方が心配になったほど。スタッフが客を見ていれば、1人の手元にドリンクがないことくらい気づくだろうに。その後、男性がドリンクを再度オーダー。

数分後、オレの席。

「カツカレーのアタマお待ち!」

「頼んでないです」

「え、と、カツカレーこちらですよね」

「違います」

「…」(腑に落ちない顔で引っ込む)

あのさ、この店のオーダーシステム、どうなってんの? 確実に問題があるよ。

その後、追加の注文をしようかと思っていたけれど、何度顔を上げても、3人のスタッフがやはり客を見ていない。デキるお店だと、目の端で客を捉えてサッと反応するものだが、反応する気配は一切ない。もういいや、と興ざめして会計した。混んでいたからなのか、何かアクシデントがあったのかは知らないが、それにしたって…。

話しかけろとは言わないよ。ただ、客を意識から排除して、客商売をする意味があるのか。客を、ただの処理対象として見ているんじゃないのか? これなら接客ロボの方が100倍マシだ。そう思わせる店の空気が受け入れ難く、気味が悪いと思った。店の扉に手をかけると、後ろから「あざっしたー!」と威勢のいい声。うん、こういう店、最後の掛け声だけはいいものだ。振り返らずに店を出た。

こんな店に出合うと、ひとつだけいいことがある。感謝の気持ちが大きくなることだ。いつも行く店のスタッフが、自分を気にしてくれること。これって普通じゃないんだな、ありがたいことなんだな…と。ならば、ハズレのない行きつけにだけ行けばいい、という考えもあるが、それはそれでつまらない。というわけで、オレの夜の放浪はまだしばらく続くだろう。

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