一人暮らし独身中年の嗜みとして、観葉植物があります。暖かい季節にはキレイな新芽がぐいぐい伸びて、朝起きるたびにうれしくなるんです。私もコロナ禍を機にハマった一人で、現在は30鉢程度の植物を育てています。とあるゲイバーのママに部屋の植物の写真を見せたところ、「……多いわね!」と言われました。
さて、そんな私が植物の異変に気付きました。ナギとアイビー(ヘデラ・ヘリックス)の様子がおかしい…どちらも、なんだか葉がベタベタするんです。軽く調べてみたら、観葉植物の中には、蜜腺と呼ばれる部分からネバネバした分泌液を出すものもあるとのこと。それかなぁ…と思って放っておいたら、鉢の下に液体がびしゃびしゃ垂れて跡がつくようになりました。しかも、たくさん水はあげているのに、土はカラカラ。まったく新芽も出てこない…さすがにヘンだ!
調べてみたところ、原因はカイガラムシなのでは? という疑念が浮上。 カイガラムシは植物の汁を吸って糖分を排泄するらしく、これがベタベタするそう。もしかしたら、いる?…おそるおそる葉をめくってみると…葉の裏から茎にかけて、楕円形の物体がびっしり。これがカイガラムシか!
調べた情報によると、カイガラムシは殻を持つ体長2〜10mmほどのカメムシの仲間で、風通しが悪く、暗く、ほこりっぽい場所を好むのだそう。成虫になると一か所にとどまって全く動かなくなるものと、成虫になっても動くものがいるとのこと(ウチのは動かないタイプ)。植物の汁を吸ってその生長を阻害するほか、糖分を含む排泄物(甘露という)によってカビが植物に増殖し、「すす病」という病気を引き起こすことも。ちなみに、カイガラムシのあまーい排泄物を求めてアリが寄ってきて、アリはそれをもらう代わりにカイガラムシの天敵(テントウムシなど)を追い払うのだとか。
なお、カイガラムシは殻に守られているため、殺虫成分が効きづらく、ヘラや歯ブラシで物理的にこすり落とすのが有力な駆除方法だそう。というわけで、水で洗いながら指でこすり落としてみると、ポロポロと落ちてきて指にくっついてきます。知らぬ間にこんなに増えているとは…おそるべし、カイガラムシ。そして植物たち、ここまで放置していてごめんね。
とはいえ、ちまちまと植物から引きはがしていく作業は時間がかかります。また、取り漏らしも必ずあるはずなので、根絶も難しい。なにかいい方法はないだろうか…? 調べてみたところ、カイガラムシの成虫に効く薬剤があるとのこと。それが、スプレー缶タイプの殺虫剤「カイガラムシエアゾール 480ml」(住友化学園芸)です。
説明文によると、「さまざまな庭木やばらのカイガラムシを、2つの成分で効果的に退治します。成分が枝に浸透して殺虫効果が約1ヵ月持続(ルビーロウムシ 夏期孵化幼虫)するので、散布後に発生した害虫も退治します。夏期だけでなく冬期の越冬成虫にも効果があります」とのこと。
おお、成虫にも効くし、しかも効果が1か月持続するって!そう、これぞ求めていたものだ! とすぐに購入して使用。使い方は、カイガラムシがいるところに薬剤を噴射するだけ(ただし植物を傷めないようにかけすぎ注意)。よし、これでしばらくは大丈夫だろう!
…とほっとしたのも束の間、今度はグランドカバー植物として知られるピレア・グラウカに異変が。葉っぱが黒くなってぽろぽろと落ちてくる…。これはもしや…。
…いた! 茎の部分にびっしり。あのヤロウ…もう名前を呼ぶのもいまいましい。「G(ゴキブリ)」ならぬ「K」と呼んでやる! 原因が判明したところで「カイガラムシエアゾール」を噴射。しばらくしたら、元気になったのでひと安心。
すると、今度はリプサリスが…ほんの少しだけど蜜ふいてない? 触ってみると確かにベタベタしています。こすってみると、指に細かい白い粒が…コレって小さい「K」だよね。ホント、油断もスキもありゃしない。おそるべきは「K」の繁殖力…。早急に「カイガラムシエアゾール」をプシュっとしましたよ。
今回のことで、「K」の恐ろしさを知るとともに、日々、ひとつひとつの植物をしっかり見る必要があると感じました。「植物はいつでも元気」という甘えや思い込みがあると、虫や病気に気づきにくくなります。みなさんもお気をつけて。「K」はいつでもあなたの植物を狙っていますよ…。
※この記事が役に立ったと感じた方、ぜひ以下リンクより住友化学園芸「カイガラムシエアゾール 480ml」のご購入をおねがいいたします! 励みになります!