独身中年「ブレジャー」で秋の京都を楽しむ。【河原町 飲み歩き編】

グルメ

出張の前後に休みをくっつけて観光を楽しむことをブレジャーと呼ぶらしいですね。Business(仕事)とLeisure(余暇)を組み合わせた造語とのことで、たぶん一生聞きなれねえなぁとしか思いませんが、その内容は理にかなっています。筆者も出張を機に秋の京都一泊旅行を思い立ち、一日目は飲み歩き、二日目は穴場の散策と、思いのほか充実した旅が楽しめました。今回はその様子をお話しします。

まずは鴨川沿いと先斗町を散策

一日目、仕事を終えたのが18時ごろ。事前にビジネスホテルを予約したのは、京都の飲み屋街として知られる河原町。チェックインして荷物を置き、身軽になったところで、夜の街へと繰り出しました。まずは京都っぽいところへ…ということで鴨川へ。

シーズンオフの鴨川納涼床も見られて、なかなか面白いですね。おお、ウワサに聞いた通り、カップルが一定の間隔をおいて座っていますね。私も座ろうかな…と思いましたが、冷静に考えてあまりにも場違いだと思い、小走りで立ち去りました。

鴨川を橋の上からチェック。右手に見えるのが鴨川納涼床。いつか行ってみたいものです
鴨川まで降りてみました。夜景の光が水面に映り込んでいい感じです

続いて飲み屋街として知られる先斗町(ぽんとちょう)へ。ここはもうほぼ観光地ですね。狭い路地の両側にぎっしりと飲食店が並び、たくさんの外国人が闊歩しています。特に驚くほど白人が多く、飲食店のガラス越しにグループで大いに談笑しているシーンを何度も見かけました。韓国人と思われる観光客も多いですね。以前、コロナ禍の時期に訪れたときは、空っぽだったのに…と感慨深いです。

シンプルな立ち飲み店「すいば」でひと息入れる

よっしゃ、飲みにいくぞ! とはいえ、初見の飲み屋に突撃するのは、いつになっても緊張するもの。アウェイの京都ということもあって、なかなか一軒目に入る店が決まりません。なんてヘタレなんだ…自分の弱さに打ちのめされます。

河原町周辺をぐるぐる回って、たどり着いたのが立ち飲みの「すいば 四条河原町店」さん。カウンター席の一席を確保し、ようやく食べ物と酒にありつけて、ひと心地つくことができました。

入ってすぐ左側に厨房があり、それに向かい合う形でカウンターがあります。入って右手にはカウンターと小さなテーブル席があり、店舗の外にも4~5人が立って飲める席があります
カウンターでポテサラ(260円)と生ビール(450円)を頂きます。なじみの組み合わせにほっとひと息
この店で食べるべきカニかまの一本揚げ(290円)。ほくほくでおいしかったです

料理は安くて提供も早く、一人で飲むにはちょうどいいです。お店の客層は20~30代でやや若く、女性のひとり客や外国人もちらほら。印象として、特別においしいものや目を引くことはなさそうですが、チェーン店を思わせるシンプルな店舗で(※)、気軽に使うにはいいと感じました。

※実際、「すいば」は京都に3店舗を構えるローカルチェーンでした

【総評】

味:3/5

コスパ:4/5

オペレーション:4/5

おもてなし:3/5

楽しさ:3/5

席の快適度:3/5

おしゃれ感:3/5

満足度B

※当日のオーダーに対する個人の感想です

阪神ファンの店主がもてなす立ち飲み店「しゃーぷ」

さあ、飲んで勢いがついたところで次いくぞ! というわけで、なんだか雰囲気がよさそうな高瀬川沿いを歩きます。この高瀬川、東京でいえば目黒川みたいな位置づけでしょうか。おしゃれな店舗が軒を連ねていてワクワクしますね…。

…って、やっぱ決まんねえ! どこも見るからに敷居が高そうで、客もいっぱいで入りづれえ! 徘徊ダイエットか! というくらいぐるぐる歩き回ってたどり着いたのが、カウンターのみの「たち呑み しゃーぷ」さんです。店に入るなり、店主さんより「だいぶ阪神の雰囲気なんですけど、大丈夫ですか?」と問われました。一瞬、何のこと? と思ったのですが、店内のテレビで日本シリーズが放映されていて、あ、阪神タイガースを熱烈に応援してるのね、と納得。「ぜんぜん大丈夫です!」と答えて入店します。

ちなみにこの店、日本酒の品ぞろえがいいことは事前に知っていました。というわけで、日本酒をちびちび飲(や)りながら筆者も阪神を応援することに。

日本酒は一律の価格らしいです(公式食べログによると60cc480円、90cc680円、180cc980円)。この日は珍しいお伊勢限定の作(ざく)がありました
日本酒のお供は済州島の炙りしめサバ(480円)

初めての場所で、初対面の常連客にまじって一緒に拍手し、歓声を上げながら飲む。こんなのも楽しいですね。店主の井上さんいわく「今日のこの試合、最後まで行くか迷ってたんだよね~。外野席で4万円(高え!)で、どうしようか…って」。あら、そうなの…? そっちに行っていたらお店はやってなかったわけで、筆者としてはラッキーでした。

試合のほうは、阪神が試合の終盤で大逆転を果たし、そのまま勝利。勝利の瞬間、店主の井上さんはシュポン、シュポンと瓶ビールを開け、店内の客全員にふるまってくださいました。日本酒のあとで冷たいビールはうれしい! 筆者が入店してからの逆転劇ということで、勝利の女神、ならぬ勝利のおっさんになった気がして、気分も上々です。総じてお酒はおいしく、店主が作る雰囲気は和やか。阪神の劇的勝利もあって、思いがけず楽しい体験となりました。

サッポロ赤星のふるまい酒、ありがとうございます!

【総評】

味:4/5

コスパ:4/5

オペレーション:4/5

おもてなし:5/5

楽しさ:4/5

席の快適度:3/5

おしゃれ感:3/5

満足度Aマイナス

※当日のオーダーに対する個人の感想です

「食べログ4.1」驚異的な高評価のバーへ

次に向かったのは、「Bar Rocking chair」 (バー・ロッキングチェア)。ここは食べログ4.1という驚異的な高評価のお店。お金がかかってもいいから行きたい! と、2軒の飲み屋で得た勢いそのままに、意外にもすんなりと入店することができました。ここで筆者は人生で一番ウマかったカクテルに出会うのですが、詳しくは別の記事でお話しします。

【総評】

味:5/5

コスパ:2/5

オペレーション:4/5

おもてなし:3/5

楽しさ:3/5

席の快適度:5/5

おしゃれ感:5/5

体験価値:5/5

満足度 S

※当日のオーダーに対する個人の感想です

【青山・銀座・名古屋・大阪】ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」無料体験会の日程

シメに最高だった「一粒万倍」のラーメン

深夜1時、バー・ロッキングチェアを出た筆者は、シメを求めて繁華街へ。支那そば風のおいしい醤油ラーメンが食べたいな…と思っていたら、「麺匠 一粒万倍 河原町店」でイメージ通りのラーメンに出会うことができました京都の夜はこれで締まった…と実感。うん、歩き回って疲れたけれど、なかなかいい夜だった…。

シメとして最高だった麺匠 一粒万倍 河原町店のラーメン。鶏ベースのコクがあって香り高いスープ、歯切れのよい麺(たぶん)。記憶が定かではないですが900円くらいだったかと
深夜の路上にて。勝利の余韻に浸る阪神ファン

次回は、河原町周辺の神社と仏閣を回る「散策編」をお届けします。お楽しみに!

アカデミー・デュ・ヴァンのワインショップ

【こちらの記事もオススメ】

「人生イチ」のカクテルに出会った!「食べログ4.1」京都・河原町のバー「ロッキングチェア」へ

ワインスクールって実際どう? 出会いはある? 半年通って良かったこと・注意すべきこと

「マジ腹パン」70分寿司食べ放題・都立大学「新田中」へ行ってきた!

「雰囲気イケメン」にオレはなる! モテるための「マージナル・ゲイン」は実を結ぶか?

タイトルとURLをコピーしました