「人生イチ」のカクテルに出会った!「食べログ4.1」京都・河原町のバー「ロッキングチェア」へ

グルメ

出張で京都を訪れることになりました。出張の次の日が休日なので、どうせなら1泊を後付けして楽しんじゃおう。泊まるなら、飲み屋街として知られる河原町がいい。河原町でいい店ないかな…とネットサーフィンをしていると、なんだかすごそうな店を見つけました。「Bar Rocking chair」 (バー・ロッキングチェア)です

食べログの点数が4.1! ワールドチャンピオンがオーナーを務める店

同店は「食べログ バー 百名店 2022」にランキングしていて、食べログの点数はなんと「4.1」。ほかの百名店でもほとんどが3.7くらいのなのに、何なんだこの点数は? 何でも、オーナーバーテンダーの坪倉健児さんは2016年に開催された「ワールド・カクテル・チャンピオンシップ」で総合優勝を果たし、日本人で2人目の「ワールド・バーテンダー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたそう。お店の写真の雰囲気も良さそうだし、これは行ってみたい!

というわけで、仕事を終えてやって参りました。シラフでは緊張して行けないと思ったので、その前に2軒、軽く飲んでから向かいます。

ついに到着。外観はこざっぱりした町屋のイメージ

上の写真のようないい雰囲気の道を歩いていくと、ありました! いわゆる京都の町屋の外観。格子戸の足元には照明が置かれ、そこが入口であることを示しています。外観だけ見ても、こざっぱりしていて気持ちがいいです。

ロッキングチェアの外観(公式サイトより)【店舗情報】住所:京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町434-2 電話&FAX:075-496-8679 営業時間:平日(月〜金) 17:00〜25:00(L.O.24:30)土・日・祝日 15:00〜25:00(L.O24:30)定休日:不定休 アクセス:阪急電車河原町駅から南西へ徒歩5分/地下鉄烏丸線四条駅から東(鴨川方面)へ徒歩10分/JR京都駅からタクシー10分「学校歴史博物館」向側

ドキドキしながら格子戸を開けて中に入ると、またしても気持ちのいい空間が現れます。町屋でいう「通り庭」でしょうか。その先に、バーの入り口が見えています。こんな空間でもワクワクさせてくれますね。…ほどなく菅田将暉似の若いバーテンダーが出てきて、少し待てば入れる旨を伝えてくれました。待つこと10分、いよいよ中へ。

格子戸の先にあるエントランス。ちなみに看板の内容はこちら→ [HOUSE POLICY]Cover charge ¥880/1person Minimum 1 drink order/1person Up to 4 people/1 party Smoking allowed in all seats Age under 20 are not permitted Refrain from talking in a loud voice Please respect each other’s privacy. We want to provide all our guests with a relaxing and memorable moment.【訳】[店の決まり]チャージ料金 880円/1回、1ドリンクオーダー以上/1人、1組4名様まで、全席喫煙可、20歳未満お断り、大声での会話はご遠慮ください

店内は由緒正しきオーセンティックバーの趣

店内には深みのある色調の木材の家具や調度が置かれ、こはく色の光が満ちていました。BGMはジャズだったような。バーカウンターはおそらく一枚板で、カウンターの中ではベストにネクタイを着用し、髪型もビシっと決めたバーテンダーが忙しく立ち働いています。バーテンダーは4~5名。その後ろの棚にはスピリッツやリキュールがズラリと並びます。由緒正しきオーセンティックバーの趣ですね。窓際にはロッキングチェア(揺り椅子)も見てとれます。

店内は↑こんな感じ。写真をパシャパシャ撮れる雰囲気ではなかったので、公式サイトの写真にて失礼します

筆者はカウンターの奥から3番目くらいに着席。カウンターでの一人分のスペース広くとられていて、極めて快適です。カウンターの客を観察してみると、一番奥が初老のたたき上げ経営者風の男性、奥から二番目で私の左隣が20代後半くらいのアジア系外国人女性、右隣が男子大学生(バーテンダーにそう話していました)、といった構成。どなたも裕福そうだな、という印象です。

特にたたき上げ経営者風の男性はいかにも常連で、待っていた私をスルーして先にお店に入り(30分だけ電話で席の確保ができる模様)、菅田将暉似のバーテンダーにいくつもウイスキーのボトルを出させて選んでいました。この男性の心中を想像するに、ここの常連になって、感慨も深いんじゃないかなぁ。建設現場で汗水流して働いて、1杯の酎ハイが楽しみだったあのころ。そして今、値段を気にせずこの店に通っている。…頑張ったな、オレ。でも、あの頃も懐かしい…みたいな。

妄想はさておき、オーダーしなければ。筆者の接客をしたのは、メガネをかけた20~30代とおぼしき細身のバーテンダー。「こちらに来るのは初めてで、ジンベースのカクテルはどんなものがオススメですか…?」と聞くと、「ロングカクテルですか? ショートですか?」と聞かれ、ショートを所望すると、「でしたら、当店のオーナー坪倉が世界大会で優勝したカクテルはいかがですか?」とのご提案。「ぜひ、それを!」とオーダーしました。

【青山・銀座・名古屋・大阪】ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」無料体験会の日程

いままで飲んだカクテルで一番ウマい「The Best Scene」

店内は混んでいて、カウンター以外の席のドリンクも作るので、提供までは少々時間がかかります。待つことしばし。…お、私の順番が来たらしいです。対面するバーテンダーが淀みなくリキュールを計量し、シェーカーに投入。派手に振ってくれます。おお、カッコいい! 甲高いけど耳障りではない、すっごいいい音。みなさん、見てください。いま作ってるの、オレのカクテルですから!

…謎の優越感ののち、提供されたのが「The Best Scene」(ザ・ベストシーン)。キレイですね…。何かの果実でしょうか、表面にはつぶつぶが浮いています。口に含むと…うわっ、とんでもなくウマイ! なんだろう、この味…スピリッツがもたらす高揚感、柑橘の酸味とフレッシュ感、ビターな味わいが完璧な調和を果たし、一個の完成されたドリンクになっている! 例えるなら、「ジンよりもジンらしい飲み物」。ジンの良いところだけを増幅したかような…。つたない表現ですみませんが、いままで飲んだカクテルのなかで、一番ウマかったです。いやあ、ジンベースのショートカクテルを頼んで本当に良かった。

「The Best Scene」。2016年のカクテル世界大会「ワールド・カクテル・チャンピオンシップ(WCC)」で、ロッキングチェアのオーナーバーテンダー・坪倉健児氏が総合優勝を獲得したチャンピオンカクテルです
「The Best Scene」の材料。ドライジン、エルダーフラワー・リキュール、メロン・リキュール、柚子フルーツミックス、フレッシュレモンジュース 、カルダモン・ビタースを使用しています

その後もジンベースのショートカクテル2点を頂きました。どちらもおいしかったですが、最初の一杯の感動には及ばず。文字通り、「The Best Scene」を口にしたときが、今日のベストシーンとなったのでした

2番目にオーダーしたジンベースのショートカクテル「Luster」(ラスター)。レシピはドライジン30ml、グリーンアップルリキュール15ml、アマレット10ml、フレッシュライムジュース10ml、グリーンバナナシロップ5ml
3番目に頼んだジンベースのショートカクテル「Rise」(ライズ)。「The Best Scene」の次にウマかった一杯。レシピはドライ・ジン35ml、メロン・リキュール15ml、パッションフルーツリキュール10ml、フレッシュライムジュース5ml、アーモンド・シロップ5ml

お会計はショートカクテル3杯で6900円

お会計は6900円。同店ではドリンクメニューは用意しておらず、結果的に筆者は各カクテルの価格を聞きそびれました。テーブルチャージが880円、ショートカクテルは3杯頼んだので、一杯につき2000円前後と想像できます。なお、公式サイトによると各ドリンクの下限価格は次の通り。

●BEER クラフトビール 各種 ¥1100~

●WINE グラスシャンパン ¥1870~ / グラスワイン(赤)¥1320 /(白)¥1100

●WHISKY ブレンデッド スコッチ ¥1100~ / シングルモルト ¥1320~ / バーボン ¥1210~ / ジャパニーズ ¥1320~

●COCKTAIL スタンダードカクテル ¥1320~ / フルーツカクテル ¥1760~

アカデミー・デュ・ヴァンのワインショップ

まとめ:「また必ず行きたい」と思える店

いやあ、会計は高かったけど、来てよかった。名店特有の雰囲気や緊張感を堪能できたし、何より、バーは酒がウマいのが一番。バーテンダーは絶え間なく作業していて、気さくにお話できる感じではないのですが、お酒がこれだけウマければオールOKです。

東京に戻ったいまでも、ときどき「The Best Scene」のうまさを思い出します。それに、オーナーバーテンダーの坪倉さんは、カウンターの反対側に居て今回は接客してもらえませんでしたが、いつか直接カクテルを作ってもらって、レシピの意図なんかも聞いてみたい。また、必ず行こう。「ロッキングチェア」に出会って、京都へ行く楽しみが増えました。

【総評】

味:5/5

コスパ:2/5

オペレーション:4/5

おもてなし:3/5

楽しさ:3/5

席の快適度:5/5

おしゃれ感:5/5

体験価値:5/5

満足度 S

カクテルの味は抜群で、訪れるだけで気持ちがアガる雰囲気も魅力。記憶に残る店です。

※当日のオーダーに対する個人の感想です

【こちらの記事もオススメ】

ワインスクールって実際どう? 出会いはある? 半年通って良かったこと・注意すべきこと

「マジ腹パン」70分寿司食べ放題・都立大学「新田中」へ行ってきた!

「雰囲気イケメン」にオレはなる! モテるための「マージナル・ゲイン」は実を結ぶか?


タイトルとURLをコピーしました